

加賀野菜について
城下町金沢には、藩政時代から受け継がれた季節感に富んだ特産野菜、加賀野菜が数多く引き継がれています。 しかし、生産者が増産性や耐病性を追い求め、一方、消費者も見た目の綺麗さや調理の簡便さを第一に考える時代風潮とともに、加賀野菜が市民から忘れられ、生産農家も減少の一途を辿ってきました。
こうした背景のもと、郷土の先人が育んできた、私たちの財産とも言うべき加賀野菜を受け継ぎ、後世に伝えながら、生産振興を消費拡大を図りたい、その熱い思いにより、各関係機関が協力して金沢市農産物ブランド協会を設立し、加賀野菜の生産振興や消費拡大に努めています。
加賀野菜とは
【加賀野菜の定義】
昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜。
【加賀野菜ブランド認定品目】
さつまいも、加賀れんこん、たけのこ、加賀太きゅうり、金時草、加賀つるまめ、ヘタ紫なす、源助だいこん、金沢せり、打木赤皮甘栗かぼちゃ、金沢一本太ねぎ、二塚からしな、赤ずいき、くわい、金沢春菊の15品目。
加賀野菜ブランドについて
加賀野菜15品目のご紹介
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さつまいも
甘くて、独特の「コッボコボ」の味。
加賀野菜のさつまいもは、焼きいも、ふかしいも、てんぷら、お菓子などに、最高においしくいただけます。 -
加賀太きゅうり
まず、皮をむいて。加賀野菜の加賀太きゅうりは、やわらかくて日持ちが良く、煮物や酢の物、サラダに最適。漬物も最高です。
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金沢一本太ねぎ
加賀野菜の金沢一本太ねぎは、生でも煮てもおいしいねぎ。白い部分は太くて、長く、やわらかで。
ねぎは台所の常備野菜。薬味に鍋物にと大活躍です。特に冬場の煮物にしたときの甘さは格別!寒くなるほど甘みが増します。 -
金時草
独特のぬめりがたまらない加賀野菜の金時草。葉の裏が鮮やかな赤紫色で、ぬるぬるとした独特の風味。酢の物でさっぱりと食べるのが一般的です。
枝先の柔らかいところは天ぷらにすると、香ばしく、しかもとろりとした味わい! -
打木赤皮甘栗かぼちゃ
しっとりした味わい・料理の彩りに最適。果肉に多く含まれるカロテンは腸内で、ビタミンAに変化し、目の疲れをいやし、風邪を予防すると言われています。
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源助だいこん
おでん・煮物には天下一品。加賀野菜の源助だいこんは、大根らしさが残っている大根です。肉質がやわらかく、煮くずれしない、大根らしい歯ざわりが特徴です。
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ヘタ紫なす
やわらかな果肉が活きる加賀野菜のヘタ紫なす。
皮が薄く、肉質が軟らかく、夏盛りの一夜漬けは天下一品です! また、夏の煮物は、冷やして食べるとおいしい! -
二塚からしな
ピリリとした辛味と食欲をそそる香り。料理するときは加熱しすぎないのがコツです。
浅漬けにすると辛味がなんとも言えません。無肥料がいっそう辛味を増します。 -
加賀れんこん
ぬくもりのある舌ざわり。加賀野菜の加賀れんこんは、節と節が短く、肉質がち密で雪肌のように白いのが特徴!
煮物、酢の物、汁物、蒸し物などいろいろな料理にどうぞ。 -
加賀つるまめ
初夏から秋まで長く収穫できる加賀つるまめ。香り豊かで、いきいきした緑色が鮮度の目安です。
茄子やそうめんとの炊き合わせは、産地ではおなじみの夏の総菜。天ぷら、和え物、汁の実など、いろいろに味わえます。 -
たけのこ
丸ごとおいしく。
穂先:和え物やお吸い物にたけのこらしい味わい。
まん中:てんぷらや煮物が最もおいしい。
根元:炒め物やたけのこご飯などに最適。 -
金沢せり
さっと茹でて香りを大切に。加賀野菜の「金沢せり」は茎が細く、長く、細葉が特徴。彩りと、独特の香りは、他の野菜に負けません。
鍋物、ひたし物、和え物、酢の物など食べ方もいろいろです。 -
金沢春菊
冬の鍋物に最適。金沢春菊は、葉に切れ込みが少なく葉肉が厚い春菊です。柔らかで食味も良好。
香り高い春菊は、冬の鍋物になくてはならない食材の一つです。 -
赤ずいき
シャキシャキの歯触り。茎がぬるりとした格別の風味。加賀野菜の赤ずいきは、酢の物でさっぱりと食べるのが一般的です。
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くわい
縁起料理の食材。
くわいは、その形状から「目(芽)が出る」と言われ、「めでたい」「立身出世」「子孫繁栄」等、縁起食材として、正月の料理や祝い膳に使われています。