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ヘタ紫なす
特徴
ヘタ紫なす写真 その名のとおり、ヘタの下まで紫色になる短卵形の小なすである。そのうえ色やつや、日持ちがよく、皮も薄くて、果肉が柔らかく甘みがあるのが特徴である。
 一夜漬け、やど漬け、煮物に最適で、崎浦丸なすとして親しまれている。
 草型は横繁性で、分枝はやや多く多収性であるが、干ばつに弱い傾向があり、昔から排水がよく、しかも保水性に富み、夏期にうね間かん水が可能な水田で栽培されてきた。
 収穫期に入ると側枝が垂れ下がるので、うねの両側にポリテープを張り、枝を支える。下葉かきは色つやをよくし、成り疲れを防ぐ大切な手段であるので、古い葉を手まめにかき取り、株内の日当たりをよくすることが大切である。

歴史と現状
現状写真 なすは中国より直接に、あるいは朝鮮半島を経由して日本にもたらされたが、それが全国各地に土着して、それぞれの地方の環境や好みによって、独特の地方種を生み出している。
 特に丸なすは、北支、朝鮮を経て北陸に伝わったとされている。ヘタ紫なす(丸なす)の来歴は不明であるが、明治22年頃、市内の近郊野菜産地(有松、泉地区)に栽培されていた「小木」と呼ばれる系統から見い出されたものと伝えられている。
 昭和の初期に、現在の産地の金城地区(野田台地)、崎浦地区(小立野台地)、米丸地区、三馬地区で栽培されるようになった。このヘタ紫なすは、別名小立野なす(小立野台地)、大桑なす(野田台地)ともいわれ、最近では丸なすの名称で広く市民に親しまれている。

産地
産地 金沢市崎浦地区
出荷時期 6月上旬〜10月下旬
栽培面積 0.5ha
生産量 67t
初夏〜初秋

効用
●ヘタを陰干しにしたものを煎じて飲むと、咳が止まると言われている。
●打ち身や捻挫の応急措置に、冷蔵庫で冷やしたなすを切り、幹部に当てると腫れが引く効果があると言われている。
●漬けなすには、ミョウバンや鉄くぎを入れるとアントシアニンの色が鮮やかになる。
産地図

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