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加賀つるまめ
特徴
加賀つるまめ写真 つるまめには白花と赤花とがあり、金沢市で栽培されているフジマメは白花である。白花には白花フジマメや古市白花という極早生の白花種があり、金沢市の白花種も同系の品種であるとされている。その他、現在栽培されていないが、当地で育成された「松本蔓無」がある。この品種は、金沢市打木町の篤農家・故松本佐一郎氏が、在来の矮性品種から系統分離で育成したもので、昭和37年に品種登録されている。
 つるまめは耐乾性があり高温にも強いが、低温には極めて弱い。生育適温は13〜28℃で、適温は23〜28℃と高く、13℃以下では生育は劣る。土質に対する適応性は広いが、保水力のある土壌または砂壌土を好む。また酸性に弱く、pH6.0〜6.8が適する。
 本葉6枚ぐらいからつるが伸び始めるので、本葉4〜5葉頃定植する。つるは伸びるにしたがって支柱に誘引し、支柱の上で摘心する。側枝は伸びるにつれて本葉2葉残して摘心し、多くの花軸を出させて開花結実させる。収穫は開花後10〜14日ごろから収穫できる。莢内のマメが大きく肥大しないうちに収穫することがコツである。

歴史と現状
現状写真 つるまめは当県で呼ばれている名であり、正式にはフジマメのことである。フジマメは「野菜種類・品種名考」(青葉 高著)によると、インド、東南アジア、中国などで広く栽培されている。
 日本への渡来については、平安時代の新撰字鏡(900年頃)、本草和名(910年頃)などにフジマメがあり、渡来年代は古い。また隠元禅師が1650年頃中国から導入したという説もあり、近畿・関西方面を中心に栽培が多い。
 フジマメには地方名が多い。江戸時代の地方名を載せた物類称呼(1775)には、関西でインゲンマメ(隠元豆)、伊勢でセンゴクマメ(千石豆)と呼ばれている。千石豆とは豊産を意味する名称で、岐阜・愛知両県ではマンゴクマメ(万石豆)と呼ばれている。このように収量が多いことから本県では「だら(馬鹿)豆」とも呼ばれている。また一説には、「だらでも(馬鹿でも)作れる」と云ったところからついた名らしい。
 本県でいつ頃から栽培されていたか、詳しいことはわかっていないが、昭和20年代頃と思われる。現在では金沢市山麓で露地裁培が行われている。

産地
産地 金沢市花園地区
出荷時期 6月上旬〜10月下旬
栽培面積 4.2ha
生産量 34t
初夏〜初秋

効用
●水に溶けない植物繊維が多く、便秘などの予防に効果があると言われている。
●カリウムを含み、体内の余分な水分を血管を通して外に排除して血圧を下げると言われている。
●カロテン・タンパク質・鉄を多く含み血行を促し、食欲増進、疲労回復に効果あると言われている。
産地図

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